Soul Intro – The Chicken 色々

お疲れ様です。

今度「Soul Intro – The Chicken」をやるかもということで、改めて動画を漁ってみました。

この曲はジャコパスビッグバンドの演奏で知られ、プロアマ問わずビッグバンドで良く演奏されますが、「The Chicken」は少人数のコンボやセッションでも良く演奏されるファンクナンバー。実は私も大好きで会社員時代にやってたファンクバンドで散々やりました。(Tbで)

作曲はPee Wee EllisというJB’sのテナー。Maceo Parkerの「Mo’roots」というアルバムで聴けます。1991年に発売され、当時はジャズ界でもかなり話題になり結構売れてたと思います。私が最初に聴いたのはこちらです。

Maceo Parker – Chicken

ジャコパス版はファンクバンドでやるようになってから知ったのですが、世間的にはこちらのほうが有名かな。メイシオ版と若干フレーズが違うところはありますが、何といっても自由奔放なジャコのベースがインパクト大!これはもうベースが主役の曲ですね。

てことでYouTubeにある「Soul Intro – The Chicken」はジャコパスだけでもいくつか種類がありますので、いくつかご紹介。

まずはジャコパスが演奏してる動画から。

 

Jaco Pastorius – Soul Intro / The Chicken

まず1982年の「Twins Live in Japan」より。動画はずっとジャコの顔の絵ですが、こちらのCDに入ってます。私ももちろん持ってます。


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テナーはボブ・ミンツァー、スティールドラム(アセロ・モリノウ)のソロも凄い。ジャコパスビッグバンドはこのスティールドラムもウリの一つですね。トランペットはランディ・ブレッカー。

 

Jaco Pastorius- Soul Intro- The Chicken (Live 1982)

そしてこちらも上のと同じく1982年のLive in Japanのようですが別の演奏です。こちらはライブ映像が見れます。ソロはテナー:ボブ・ミンツァー、スティールドラム:アセロ・モリノウのようですがトランペットのソロはなし。ランディもいるんですけどね。テナーのソロに入ってからのベースなしがスリル満点。

 

Soul Intro / The Chicken (Live)

そしてこちらも1985年に出たアルバムですが演奏は1981年の「The Birthday Concert」での演奏。これも動画はずっとジャコの顔ですがこんなジャケット。もちろん私も持ってます。


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このバージョンでは頭からマイケル・ブレッカーが飛ばしまくってます。そしてYouTube見てたら、なんとこの部分を採譜した譜面がアップされてました。

Michael Brecker “Soul Intro” Solo Transcription[The Chicken Live]

う〜ん、譜面はあったとしてもこ、これは、、(汗)まあ使う音がどんなのかという参考にはなると思います。誰か挑戦してみませんか?

演奏はマイケル・ブレッカーのソロに続いて同じくテナーのボブ・ミンツァー、長くやりすぎて途中間が抜けちゃってる?そしてトランペットはランディじゃなくてメルトン・ムスタファ。ライナーノーツ見るまで知りませんでした。しかしこのバージョンのジャコはかなり自由奔放。ブッ飛んでます。

 

Soul Intro / The Chicken (Live)

そしてこちらは1982年ニューヨークでのライブ音源。「Truth, Liberty & Soul」というアルバムから。CDは2017年発売で2枚組。音質も良いようでアマゾンのレビューもかなりの高評価。これは持ってませんでしたがApple Musicで聴いてます。


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演奏も良いです。ジャコパスの短いソロから始まり、アドリブはトランペット:ランディ・ブレッカー、テナー:ボブ・ミンツァー。そしてスティールドラム:アセロ・モリノウ。

 

Gil Evans Jaco Pastorius Japan Select Live Under the Sky 1984.mov

あとこちらはギル・エヴァンスとジャコの84年Live Under The Skyでの演奏。当時の日テレで放送された番組のようですが、若いピーター・バラカンにマリアン。スポンサーが日本専売公社だったからかタバコのCMが。。浜辺でタバコ吸ってますが当時は普通だったんでしょうね。コンサートの会場でも普通に吸ってたかな。今じゃ考えられないですが。

演奏のほうは、あまり打ち合わせしてないのかなんかゆる~い感じで、かなりテキトーな印象。

 

The Chicken (cover) Tommy Igoe & The Buddy Rich Big Band

続いてはドラマーのTommy Igoeとバディ・リッチビッグバンドの演奏。

こちらはかなりタイトでキレのある演奏。ウィル・リーのベースもスゴい。音と映像が合ってないのが惜しいです。ん?良く見てみるとウィル・リーのチャンネルのようですね。結構更新されてる。ちなみにウィル・リーは現在72歳だそうです。

 

The Chicken – Dave Weckl and Venezze Big Band AUDIO HD

こちらはドラマーのデイヴ・ウェックルVenezze Big Bandの演奏。これもキレありますね。管のソロじゃなくてソリというのがスゴい。しかしなんでこんなステージの後ろの隅からの映像なんだろ。小さくてホントにデイヴ・ウェックルが叩いてんのかわかんない笑。音は良いけど。

 

ザ・チキン

続いてThe Chickenの色々。まずは村田陽一ソリッドブラス。ゲストにランディ・ブレッカーという音源。ベースはチューバで、ランディのエレクトリックなソロ、バリトンと続き村田陽一のタイトなTbソロで締めくくります。しかしノリがな~んか頭頭(重心が1拍3拍)なのが気になる。。

 

Nils Landgren & Maceo Parker CHICKEN

こちらはメイシオとトロンボーンのNils Landgrenの演奏。メイシオの「Mo’Roots」のに近いノリでメイシオもめちゃくちゃファンキー。Nils Landgrenのソロは残念ながらありません。

 

ザ・チキン

こちらはマンハッタン・ジャズ・オーケストラのチキン。このCDは私も持ってます。デビッド・マシューズのアレンジで演奏はピカイチだけど、あのチキンのベースラインじゃないんですよね。。

 

Dave Weckl Band: The Chicken (2002)

こちらはデイヴ・ウェックルバンドのチキン。デイヴ・ウェックルだけあって普通にはやりませんね。バカテクで、でも軽くてオシャレ。

 

The Chicken (Jaco Pastorius – Pee Wee Ellis Cover) – Groove Galaxy

最後にGroove Galaxyというグループ(知りませんでしたが)のチキン。これはオシャレだけどかなりの変わり種。元がチキンってだけでもはや別の曲ですが。。

 

 

・・・とまあ色々ありましたが、The Chickenはジャコパスとメイシオに慣れてると他のはコレジャナイ感がかなりしますね。

以上、思い入れがあるThe Chickenだけに長くなってしまいましたが、もはやスタンダードとも言えるThe Chicken。演奏の参考にしていただければ幸いです。

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